破綻生保の保険契約




破綻生保の保険契約はどうなる…千代田生命・協栄生命の破綻



バードレポート第325号2000年10月23日

千代田生命・協栄生命が経営破綻。過去に高利回商品を販売したことが破綻原因の一つです。保険会社は預った資産を約束した高利回りで運用できなくなり大幅逆ざやになったのです。

期間数十年の超長期金融商品を確定高利回りを約して販売するというのは、低金利の今となってみれば狂気の沙汰でした。

保険会社には狂気の沙汰でも、契約者にとってはとても素晴らしい金融商品を買ったことになります。保険会社をつぶしてしまうほどいい商品なのです。

今から10年前に加入した生命保険や年金保険の予定利率は5%〜6%前後ととても高率です。

この予定利率とは銀行の預金金利と違います。預金金利は銀行からの実際の受取額(源泉税はひかれますが)ですが、生保の予定利率はあくまでも運用計算上の数字に過ぎず、ここから保険会社の運用経費が別枠で引かれてしまいますので、銀行の預金金利に相当する実際の受取額はぐっと下がります。

それでもこの低金利の日本円でのこんな確定高利回りで何十年も運用できる商品は他にありません。養老保険・終身保険・年金保険等の積立部分が多い保険はまさに「お宝保険」です。だから大切にしましょう。安易に解約などしてはいけません。

保険会社はこれら「お宝保険」について解約させたり、新契約の下取りにしたがりますが、その手に乗ってはいけません。

新契約に移るというのは高金利の預金を中途解約し低金利の預金に移し変えるのと同じです。

なお「定期付終身保険」は積立部分が少ないことが多いので一概に「お宝保険」ともいえません。

さて「お宝保険」も保険会社次第です。破綻生保の「お宝保険」の契約者は、過去の積立部分につき最悪で10%の切捨てとなります。さらに、これから予定利率の見直しがなされます。確定のはずだった予定利率が今後は2%程度まで引き下げられそうです。他の健全な生保の「お宝保険」は無事なのに、破綻する生保の契約だったばかりにむごい仕打ちを受けるのです。

払うも地獄・払わないも地獄


千代田生命・協栄生命の顧客はしばらく解約ができません。

現在解約すると解約戻り金が10万円ある生命保険があります。解約できないのなら掛金の払込を止めようと思います。掛金は月2万円としましょう。保険会社は掛金の払込がないと月2万円の掛金を解約戻り金から差し引きます。こうして5ヶ月経過すると解約戻り金は消滅します。

「それなら解約できるまで待つか」と月2万円づつ10ヶ月で合計20万円払います。だからといって解約戻り金が20万円増えることは多くありません。20万円追加払いして解約戻り金は5万円しか増えなかったりします。20万円の追加払いで15万円だけが戻ってきます。積立部分が多く年数経過のものでは追加払い分以上戻るものもあります。

なおいつ解約できるかはいまのところ未定です。

(注)「強制失効…解約返戻金からの控除をせずにする失効」が可能な場合もあります。

超長期の定期保険


「定期保険」のことを掛け捨ての保険といいます。超長期の定期保険が最近流行です。「100歳満了の定期保険」…100歳までの掛け捨ての保険です。101歳になればなればそれまでの掛け金は掛け捨てになります。

しかし100歳までというのは死ぬまでというのとほぼ同義です。「終身保険」と同じなのです。保険会社にとっては必ず死亡保険金を払う保険ですから掛け金も終身保険並に高くなります。

法人契約なら「定期保険だから掛け金の一部経費になる」というメリットがあり「途中で解約して役員退職金にしましょう」という目的でこの「100歳定期保険」は売られています。

40歳で加入するとその保険会社とは契約上で何と60年間も付き合うのです。50年間の定期借地権以上の長いお付き合いです。

「会社の寿命は30年」といわれます。あなたの保険会社の寿命は大丈夫ですか。あなたの寿命以上ですか。


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