アカウント型生命保険




生命保険は進化したのか…定期付終身保険からの進化



バードレポート 2002年3月4日 第390号

生命保険の主流は「定期付終身保険」でした。貯蓄性のある(とはいっても20年は元本割れ)終身保障の終身保険に掛け捨ての定期保険を組み合わせます。

終身保険は契約時に約束した利率がずっと適用になり、過去の契約ならその利率は5%以上のものもあります。保険会社にとっては逆ざやの原因です。

そして定期保険はいわゆる掛け捨て部分です。30歳に契約して60歳までの30年の契約とすればその間は同一額の保険料です。


大手生保会社が売りたいのは死亡保障の大きな定期保険です。30歳から30年間の定期保険の保険料は高額です。それは50歳以降の本来なら高額になる保険料の一部分を30歳台に上乗せ徴収し積み立てて30年間の保険料のつじつまを合わせるからです。

「更新型」の定期付終身保険


死亡保障の大きな保険を売るには割安にしたいものです。そこで30年間の定期保険でなく10年間契約の定期保険にしました。上乗せ徴収で積み立てる部分が激減し保険料は安くなり、大きな保険を売りやすくなります。

10年経過し40歳になると次の10年間契約の定期保険に更新し、さらに10年後50歳でも更新します。これが更新型と呼ばれるものです。しかし保険料は年齢で決まります。40歳での更新契約の保険料はドンと値上りし、50歳でドンドンと値上りします。

40歳になれば給料も増えるからと考えれば合理性もあります。ただし30年間の合計保険料はかなり増えますし、何より悪いのは10年後の値上がりについての説明がキッチリされないことが多く、説明を受けても忘れてしまうことです。更新のない「30年もの」もあるとの説明すらされずに更新型が売られるのが実情です。販売しやすく成績にもなりますのでこの「更新型」が主流になってしまいました。

保険会社にとってはいい方向に進化したのでしょう。

進化したのか生命保険


それでも消費者(契約者)が「30年もの」を選択できるうちはよかった。いよいよ更新型だけの生命保険が登場しています。

30年定期保険を欲してもダメです。第一生命さんの「堂堂人生」です。更にこの保険は終身保険すらなくしました。終身保険部分を10年更新型にしてしまったのです。これまでなら終身保険として終身の保障額と一定の資産価値が契約時に約束されました。しかしそんな約束をしません。10年毎の更新の度に利率が変わるので先のことは分らないのです。保険会社にとり逆ざやを生みにくいいい保険です。

明治生命さん「L.A.」や住友生命さん「ライブワン」等は「アカウント型」と呼ばれる新しい形の生命保険です。これは銀行の普通預金のような口座を用意しアカウント等と称し、ここに保険料を払い込ませて、そこから公共料金の自動引き落としをするように、定期保険等の保険料を引き落とします。その後の保障の見直しがしやすくなったのは事実です。ただ貯蓄ともいえるアカウント部分は販売成績にほとんどならないためか多くの場合ごくわずかです。

「貯蓄機能がある」といっても月1000円では役に立ちません。若い時に積み立てれば見直や更新の保険料アップに積立金で対応も可能ですが積立金がなければ絵に描いた餅。結果的にほとんど掛け捨ての更新型定期保険になります。それでも長期(30年)の定期保険が選択対象として残っていることは救いですが。

日本生命さんは「保険口座」として割引制度を用意しました。商品名に「EX」とある保険について契約をまとめると保険料割引です。「今の保険をEXに乗り換えると割引です」と営業されます。こうして古い契約が新しい契約に転換されていきます。

古い契約とは過去の高利率商品でしょうし、新しい契約とは今の低利率商品となります。保険会社は逆ざやを解消できその営業担当は成績を上げられます。

生命保険は進化しています、もっぱら保険会社の都合により。


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