変額年金積立ルール変更




変額年金保険への積立ルールが変わって変額保険は販売中止



2005年3月28日 第538号

魅力的な変額年金


銀行が変額年金を売りまくりました。一時払い1000万円ならば銀行に落ちる手数料は50万円近く。銀行は定期預金を解約させても変額年金を売ります。

変額年金は株式信託に投資できる商品なのに、どんなに損しても死亡時には投資額全額を保険金として払ってくれます。

銀行にも顧客にも、魅力的な商品。売れないはずありません。

その魅力のリスク負担をしたのが保険会社です。


保険会社のリスクと懐事情


「株が暴落したらどうなる?」とのリスクを考えて商品開発をしたはずです。顧客が死亡しなくとも、一定期間経過後には年金支払いとして顧客の投資失敗額を保険会社が補填するという、信じられない商品もありました。

保険会社にとり変額年金は売れば売るほど苦しくなる商品です。銀行が1000万円を販売すると手数料50万円を銀行にまとめて払います。顧客から直接受取る年間手数料は10万円程度として、やっと5年でトントン。販売時に一気に手数料支出が生じ、それを長期で回収します。

変額年金の積極販売したのは、新進気鋭のカタカナ名の生保会社が主体でした。販売すればするほど短期的には資金的に苦しくなり親会社等から資金援助を得たところも多いのです。

なお日本の大手生保はその競争には飲み込まれないように変額年金については商品も販売も比較的おとなしくしていました。

変額年金の積立ルール改正


この余りに危なっかしい現状に、金融庁は責任準備金積み立てルールを4月から改定します。

将来の支払い保証のある変額年金保険について保険会社にそれなりの積み立てを求めました。

何とこれまで変額なら積み立て不要だったのです。
この規則に悪乗りし積み立てていない保険会社があったなら、その保険会社は無責任というべきです。無認可共済について信用できないなどと言う資格はなしです。

もっともいくら積み立てればいいかといった金額の設定が難しいというのも事実です。

変額年金は顧客が運用対象を選べ、その顧客が株式投信を選ぶか債券を選ぶかも分かりません。顧客が運用に成功しさえすれば保険会社にリスクは全くありません。しかし運用に失敗なら最低保証リスクが生じます。

そのような商品のリスクのためにいくら積み立てればいいのでしょうか。難しい問題です。金融工学によりそれなりの積み立て額を定めたようですが。

ルール改正により一部商品は販売中止や商品変更になりそうです。そうしないと保険会社に予定以上の積み立てが強いられて、赤字になりあるいはソルベンシーマージン比率が下がり信用を失うからです。

変額終身保険の販売中止


あおりを食ったのが変額年金でなく変額保険。この規制が「変額年金保険」でなく「変額年金保険等」となり、「等」に変額保険が含まれてしまったのです。

変額年金はバブル時に社会問題化しましたが、現在は「安い保険」として定着しています。

30歳契約60歳払込満了500万円の一般の終身保険の保険料月額は10000万円台が多いところ、変額終身なら5000円台。


解約せずに保障だけを考えるのならとても安い商品です。この低金利下に予定利率4.5%で保険料を計算していたからです。

これは新進気鋭ではなく中堅クラスのカタカナ名の生保会社が主体に販売していました。従来の漢字名の保険会社はやはりほとんど販売していません。

変額終身保険についても積み立てが強制されるようになります。その結果、多くは3月限り販売停止や予定利率引き下げ(つまり値上げ)になります。

保険会社のリスク管理は


常識外のリスク負担や4.5%運用を前提の保険料設定。

これ程のメリットや安売りなら誰が売っても保険は売れます。

その保険会社はどのくらいのリスクを負ったのでしょうか。


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