90歳加入の生命保険で相続対策




90歳で入れる生命保険が誕生。相続税対策と相続対策に。



2010年4月26日 第782号

日本生命は4月1日に新しい一時払い終身保険を発売しました。

加入年齢を業界で初めて90歳まで引き上げました。
銀行等の金融機関経由で販売します。

(保険毎日新聞2010.4.12.)

従来は80歳ないし85歳が上限でした。90歳(厳密には満90歳6ケ月)で入れる保険の誕生です。

保険料は幾らぐらいでしょうか。90歳で1000万円の一時払い保険料を払います。4年後の死亡までは死亡保険金1000万円で、徐々に増加し10年後なら1035万円になります。10年後に利率が見直しされますが、変動がなければ20年後には1098万円になります。事故死亡では200万円上乗せです。(契約時利率は月2回見直し。現行利率で計算。)

「定期保険の方がいいのに」

働き盛りの生命保険は定期保険です。掛け捨ての安い保険料で高額の死亡保障を確保します。

掛け捨ての定期保険が一番安いのですが、90歳に割安保険料を設定したら保険会社がつぶれますからそんな商品はありえません。終身保険なら1000万円の保険料を預かりいつ亡くなっても1000万円の保険金を払うだけなので商品として成り立ちます。

「定期預金の方がいいのに」



この商品は一時払いで、1000万円の一括で払い込ます。解約控除もあります。だったら保険会社に1000万円払うより、銀行の定期預金や普通預金でもいいのでは?。金利も大きく変わらないし、流動性も確保できます。

その通りなのです。でも、相続税や相続の都合があるのです。

相続税の都合



1000万円の預金ならば1000万円の預金そのものが相続財産であり、預金1000万円に対して相続税が課税されます。

さて1000万円の預金を引き出し保険料として保険会社に支払いました。その死亡保険金として1000万円を保険会社から受け取ることになりました。相続税の課税対象となるのは、預金ではなく死亡保険金(死亡保険金の請求権)1000万円です。

生命保険の死亡保険金には相続税非課税制度があります。

「法定相続人数×500万円」までは非課税です。相続人が子3人ならば1500万円です。1000万円ならそっくり全額非課税です。つまり相続税節税対策なのです。

販売話法…「1000万円を銀行預金のままにしておくと相続税がかかりますよ。相続税率が30%とするとこの預金に300万円の相続税がかかりますから残るのは700万円だけです。

この預金を引き出して保険会社に払ってしまいましょう。

そして亡くなった時には1000万円の死亡保険金が支払われます。でもその1000万円に相続税はかかりませんから、1000万円がそっくりそのまま残ります。」


相続の都合



相続開始後に相続財産の預金を引き出すには遺産分割協議等面倒な手続きが必要です。

しかし生命保険金は保険金受取人が請求すればそれら手続きと関係なく簡単に受け取れます。

またこの商品では死亡保険金受取人をおいやめいなど三親等までなら指定可能にしました。

相続人以外に相続財産を渡すには遺言書が必須ですが、生命保険を使うことで遺言書なしでも相続人以外に財産を渡せます。


銀行の都合もありそうな…



銀行が窓口で個人年金保険を売り始めたのは2002年で、多くはお年寄りに販売しました。販売した商品の多くは運用期間の10年前後経過時に年金受取か一時金受取かを選択します。その時期が次々に到来します。

銀行としては一時金を選択してもらって、そのお金でもう一度保険に入ってもらえばまた保険販売手数料が入ってきます。

しかしお年寄りは更にお年寄りになっており、85歳を過ぎると入れる保険はなくなります。

この新商品は銀行要望による商品ではないでしょうか。90歳であっても販売できる商品が欲しい、という銀行側の要望です。

でも銀行に販売手数料を払い、それで満額保険金を払う保険会社側は採算が合うのでしようか。



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