利益調整は損だし益だし




利益調整---「損だし」「益だし」「身内へ売却」いずれも可



バードレポート 1996年7月22日 第121号

 「損だし」とか「益だし」とか、様々な利益調整があります。

利益がでて、困った。


「土地売却益で今期の利益が1億円出てしまう。このままだと多額の税金。なんとかならないか・・・。」

「バブルで買った土地はありませんか。それを今期に売却整理しましょう。1億円の売却損がでれば、売却益1億円に対し売却損1億円でプラスマイナスゼロ。税金はかからなくなります。(ただし重課分は工夫が必要です)。」

「バブル土地にも使いようはあるものだ・・・。」

損がでて、困った。


逆も多いようです。

「今期にバブル清算を行って、1億円の売却損が出てしまった。赤字だから税金の心配はないけれど、株主や取引先に対してみっともない。なんとかならないか・・。」

古い会社なら土地の含み益はあるでしょう。これを今期の1億円の損とぶつけることになります。

売却すれば1億円の売却益がでる土地はないですか。この土地を今期中に売却します。

売却損1億円に対して売却益1億円。プラスマイナスゼロ。なんとか赤字決算にはならずに済み、取引先等に対する面目も立ちます。特に官公庁の仕事を受注するためには黒字でなくてはいけないようですのでホッとするところでしょう。

身内で売買


前者、すなわち利益が出たけれど、税金を払いたくない。そのために損をぶつける。これを「損だし」といいます。非上場のオーナー企業に多いケースです。

後者、すなわち赤字になってしまい、みっともない、あるいは赤字だと商売上で差し支えがあるので、決算書をきれいにお化粧して黒字にしたい。そのために含み益をぶつける。これを「益だし」といいます。黒字決算が必要な上場企業に多いケースです。

いずれの場合でも、外部に対して売却するなら問題ありません。

しかし、多いのは実質的には何もかえないまま、法律上決算上で売ったり買ったりするケースです。取り引きの相手先を同族関係者や関連会社グループ会社にするのです。

例えば、会社の決算対策として本社ビル土地建物をその会社の社長個人に売却します。会社は社長個人に家賃を払って借りることにします。

自社ビルだったものが、社長個人から借りる賃借ビルになってしまいますが、外見上はかわりません。知らない人は自社ビルと思っているでしょうし、本社機能のために使い続けられるのは事実です。

しかし、会計上税務上では売却したことになっています。個人でも同様です。

日本経済新聞 96.7.14.


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