個人年金の予想年金額




バナナのたたき売り のような---個人年金の予想年金額



バードレポート 1996年10月28日 第133号

 筆者には、毎年10万円の掛け金を払っている大手生命保険会社の個人年金保険契約があります。

契約時に保険のおばさんからもらった「設計書」によると30年間掛け金を払い続けることにより、月額8万7千円の年金を15年間受け取れることになっています。

ただし、小さな文字で、「この設計書は将来のお支払額を約束するものではありません」と印刷してあります。

契約から5年になるので、保険会社に電話して、「このままだと、年金額はどうなるの」と尋ねました。

答えは、「お預かりした掛け金の運用実績が低下していますので、このままだと月8万7千円の年金はお支払いできません。5万9千円程になると思われます。」

30年間の保険料払い込み期間のうち、たった5年が経過しただけなのに、その段階で、月8万7千円のはずの年金が、その7割にも満たない月5万9千円になりました。

設計書をよく読むと、月8万7千円の年金額のうち、保険会社として支払いを確約している金額は月4万5千円だけになっていました。この金額が最低保証額です。もし、保険会社の運用が悪いままで、保険会社の事業経営も苦しくなると、年金額は最悪で月4万5千円にまで落ち込みます。

4万5千円以外の金額は、「保険会社が預かった保険料をうまく運用して、かつ効率よい経営ができたならば」という条件付きの金額なのです。

契約時の説明額 月87000円



現状での予想額 月59000円

(契約時の説明額の68%)



最低保証の金額 月45000円

(契約時の説明額の52%)

まるでバナナのたたき売りです。バナナなら人生への影響はたいしたことありません。

しかし、この個人年金契約に老後の人生設計をかけている人がたくさんいます。老後の人生がバナナのたたき売りのように扱われているのです。

筆者は「私の契約はどのようになっていますか」と自分から聞いたから、この事実を知ることができました。しかし自分から聞くまでは、この重大な事実を保険会社は知らせてくれませんでした。

生命保険には2種類あります。確定利回りの保険(無配当保険)と最低額保証付き実績利回りの保険(有配当保険)とです。

大手保険会社の商品のほとんどは後者です。最低額を保証し、それ以上は保険会社の運用実績次第になります。

生命保険を長期の貯蓄商品として考えるのであれば、実績利回りとなることで、ある程度インフレへッジできるし、悪いことではありません。

しかし、「契約時見込額=契約時説明額」と「最低保証額」とが違うことがよく理解されていません。今のような低金利になると人生設計が狂ってしまいます。

老後生活資金の確保を目的とした「個人年金保険」や満期までの長期貯蓄を目的とする長期の「養老保険」について、契約から数年以上経過したものは、現状がどうなっているのか再確認なさって、そして生活設計をも再確認してください。

生命保険は複雑になってきています。

損害保険会社が生命保険に参入しました。確定利回り保険(無配当)と最低額保証付き実績利回り保険(有配当)の中間に位置する保険が10月より多数の保険会社から販売され始めました。

保険は大きな買い物です。よく考えて、加入しましょう。


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