相続争い対策「遺留分の放棄」




相続争いへの対策---「遺留分の放棄」をご存知ですか。



バードレポート 1997年2月3日 第146号

 「相続争い」を起こさないためには、「遺言書」です。

親が亡くなると、その遺産の分け方は、子供たちが話し合って決めます。

「長男は何を相続し、次男は何を相続する」と、遺産の分割方法を決めて、それを書面にして実印を押します。これが「遺産分割協議書」であり、預金や土地の名義変更に際して必要な書類になります。

「相続争い」というのはこの遺産分割でのトラブルです。

「兄貴だけが取りすぎだ」「おまえは親の面倒もみずに・・」といったののしり合いもここから始まります。

兄弟喧嘩はいいものではありません。もっとも幼い頃からお菓子の取りあいをしていた仲だから、仕方ないのかも知れませんが・・・。

この「相続争い」を防ぐための手段か「遺言書」です。

「遺言書」があれば、「遺産分割協議書」不要での土地や預金の名義変更ができます。

「全財産を長男に相続させる」という遺言書さえあれば、次男の承諾・実印は不要です。

そして遺言書作成時には「法定相続分」など気にする必要はありません。思った通りの内容にすればいいのです。

「法定相続分」とは目安です。遺言書もなくて財産分けてもめたときに、一定の目安がないと、話し合いがスムーズにいきません。「法定相続分」はそんな時のために国が定めた目安にしか過ぎませんから。

遺留分の請求


ただし、「あんまり目茶苦茶はするなよ」という、遺留分(いりゅうぶん)請求の定めがあります。せっかく遺言書があってもこの遺留分があるために更に大きな相続争いになることもあります。

例えば「全財産を長男に」とか「全財産を銀座のバーのママに」という遺言があった場合に、次男等の相続人には次のような権利(遺留分)が認められており、当然の権利として請求することができます。

「私に何もないのはあまりにひどい。法定相続分とはいわないまでも、せめてその半分でも財産がほしい。」と。

遺留分の請求を防ぐため


遺言書では法定相続分を無視してもかまいません。誰も遺留分請求(遺留分減殺請求)をしなければその遺言書の通りに決まります。ただし、誰かが遺留分請求をすれば、たとえ土地等が名義変更済みであっても、相続争いになるのです。

せっかくの遺言書です。相続争いを起こさなくするためにはこの遺留分を考えなくてはいけません。

まず、遺言書の内容を、遺留分の請求ができないような財産分配にすることです。

もめそうな相続人の遺留分を減らすために、養子を増やすというアラワザもあります。(法定相続人が増えれば、ひとりあたりの相続分が減り、遺留分も減ります。養子の数は税法上の制限はありますが、民法上の制限はありません。)

微妙ですが、生命保険を使うこともあります。

遺留分の放棄


一番確実なのは、あらかじめ子供たちに「遺留分の放棄」をさせることです。子供たちが遺留分放棄しておけばトラブルの種はなくなります。

遺留分の放棄は、家庭裁判所の許可をとればOKです。

親が強要したとみられる場合や一方的に不利益の場合(例えば、誰かとの結婚を許す代わりに遺留分の放棄をしろ…)には認められません。

それでも8割〜9割は許可になっているようです。

「遺言+遺留分放棄」で相続争いの心配はなくなります。

「金持ちには子供はいない。相続人がいるだけである。」・・・・・ ユダヤの格言

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