日産生命の破綻。保険料




保険料を払うも地獄 払わないも地獄--日産生命の経営破綻



バードレポート1997年4月28日 第157号

日立・日産グループの日産生命保険が経営破綻です。

同社の顧客宛文書には「すでにご加入いただいている皆様のご契約につきましては他の保険会社に移転して、そのまま継続できる方向で協議を進めてまいります。」とあります。銀行の合併が多いのには、預金・貸付が各銀行でほぼ同一商品なので合併しても大きな問題が生じないことも理由です。

生命保険は違います。保険は数十年の超長期であり、かつ保険商品内容が各社違います。完全なコンピーターシステム統合など不可能でしよう。更には、救済合併すれば利益が減ります。保険会社の利益が減るとこれまでの既存の保険契約者の配当金までもが減る仕組になっています。A保険会社が日産生命を救済合併するとA保険のこれまでの顧客(契約者)の配当金が減ることになります。大蔵省の支援付であっても喜んで合併する大手生保はいないでしょう。

合併せずに、保険契約だけを別の保険会社に移管することも可能でしょうが、今後数十年間に渡り年5%以上の高利運用を約束した保険契約などを引き受けたい会社などあるはずもありません。

大蔵省保険部長は「保険金額満額が保護されるかは今はいえない」といっています。

払うも地獄・払わないも地獄

日産生命の顧客は大変です。保険契約を他の保険会社に移転できるまでは「解約中止」となりました。(どのくらいの期間を要するかは不明です。)

ここに現在解約すると解約戻り金が10万円の保険があります。掛金は月額5万円です。「解約したくともできないなら、保険料の支払いを止めよう。」・・・どうなるでしょうか。掛金5万円が未払いになると解約戻り金から自動的に取崩充当されます。2ケ月で10万円の解約戻り金は消滅。

「それなら解約できるまで保険料を払いつづけよう。」・・・3ケ月間、掛金5万円づつを払い続けてやっと解約できるようになったとしましょう。当初解約戻り金10万円+3ケ月の掛金15万円=25万円が戻ってくればいいのですが、そうなりません。掛金15万円の追加払いにより増加する解約戻り金は3万円だけだったりします。その場合には、15万円追加払いしたにもかかわらず戻ってくるのはわずか13万円です。銀行の預金払い戻し停止とは随分と違う状況になります。日産生命の顧客(契約者数123万名)にとって現在の解約への道は既に閉ざされました。

保険と保険会社の見直し

必要なのは、保険の見直しと保険会社の見直しです。いまだにバブルのような無駄な保険にはいっている方が数限りなくいます。家計のリストラは保険からです。しかし保険は難しく複雑です。今まで付き合いの保険のオバサンやミニスカートの保険レディに相談しても自社の主力商品しか知らずにダメです。また自社の解約は進んでやりません。残念なことに保険営業マン以外での客観的な保険の相談相手はほぼ皆無です。書店で生命保険の雑誌・本を買って自分で勉強しましょう。(大手保険会社が広告を出している雑誌はダメです。保険会社迎合の記事ばかりですから。)

また経営破綻の日産生命の顧客の苦しみを味わないよう保険会社選定も慎重に。最近は週刊誌等で「危ない保険会社」の格付けがなされています。そのまま信じてはいけないものの参考にはなるでしょう。

保険は必要なものです。そして保険は高い買い物です。月3万円の掛金を30年払うと1080万円にもなります。少しの勉強と少しの注意とで大きな差がでます。注意…「解約戻り金から自動的に取崩充当」の中止を保険会社に求めることも場合によって可能のようです。

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