トピックス版2009.5.21




AIG大手町ビル・AIG長崎ビル・ハートフォード生命が撤退



バードレポート・トピックス版2009.5.21.

  • AIG大手町ビルを日本生命が取得
  • アリコジャパンがAIG長崎ビルを取得
  • ハートフォード生命が日本から撤退


AIG大手町ビルを日本生命が取得


アリコジャパン・AIGエジソン生命・AIGスター生命を傘下に有するアメリカの保険グループAIGに米国公的資金が投入され危機で揺れています。

日本のAIGグループの拠点ビルが皇居のすぐそばの一等地にあります。そのビルが日本生命に売却されたと、5月12日の日本経済新聞朝刊がニューヨーク発のニュースとして伝えています。

日本のAIGのホームページでは米国AIGのプレスリリースの「和訳」を伝えています。

「AIGは、東京に保有している不動産を約12億ドル(約1155億円)の現金で日本生命保険相互会社に売却することを発表しました。この不動産は、AIG大手町ビルが建設されている約1エーカーの土地で構成されています。」

ニュースはニューヨーク発、面積単位はエーカー。日本の不動産がニューヨークで動いています。なお日本生命のHPにプレスリリースはありません。

アリコジャパンがAIG長崎ビルを取得


アリコジャパンは日本国内でのAIGグループの中核生命保険会社です。そのアリコジャパンが長崎のビルを取得しました。

そのビルは旧AIG長崎ビルです。つまりグループが所有するビルを取得したのです。このビルにはアリコジャパンのコールセンターが置かれ、ここで契約管理業務が運営されています。

つまりアリコジャパンが保険業務を継続するには必須のビルであり、そのために親会社から買い取ったことになります。ビル名はアリコ長崎ビルに変更しました。5階建て延床面積2万平米の規模です。

アリコジャパンのプレスリリースには「弊社(アリコジャパン)がAIGグループから独立した事業体となることを目指す上で、重要なプロセスのひとつであると判断し決定したものです。」とあります。つまり親会社(AIG)がどうなるかにかかわらず、アリコジャパンはAIGから独立して保険業務を営むという強い意思表示であり、具体的な方策としての不動産取得です。保険業務を継続するためにコールセンター等のバックアップ部門は必須であり、買いたくなくとも買わざるを得ない不動産です。

なお、この物件の敷地土地は長崎県が保有しており、一般定期借地契約でAIGグループ会社である有限会社に貸し付けられたものです。建物はその有限会社が所有しています。

今回の売買は建物および定期借地権を有するこの有限会社について会社売買の形態で行われています。

(アリコジャパンプレスリリース2009.5.1.)

このビル内に、AIGスター生命・AIGエジソン生命のコールセンター等も置かれており、両社に対する賃貸借契約は継続します。

「弊社(アリコジャパン)では、今後もAIGグループからの独立に向けた取り組みを順次進めてまいります。」とプレスリリースは締められています。

ハートフォード生命が日本から撤退


変額年金を銀行窓口販売経由で売りまくったハートフォード生命が日本から撤退していきます。

「本年3月末現在、保有契約件数55万5千件……昨今の金融市場の混乱及び激化する競争により諸リスクが一段と高まるなか、保険商品の新規取り扱い休止を決定しました。」「(既契約については)今後も従来どおり増額を含むご契約に係るサービスを提供してまいります。」(同社5月1日付リリース)

55万件の契約者を残したまま、既契約を他の保険会社に引き継ぐこともせず、本国に逃げ帰ります。55万件の契約者の不安はこれから始まります。

何社もの外国保険会社が、少し苦しくなればすぐに簡単に本国に逃げ出しました。昭和バブルの頃には、エクイタブル生命、オマハ生命、コンバインド生命といった保険会社が日本に進出して保険を売りまくり、そして簡単に撤退しました。ここと契約した契約者はどのような経験をしたのでしょうか。

筆者には20年以上前にINA生命という米国生保で契約した保険がありました。幸いなことにINA生命→INAひまわり生命→安田火災ひまわり生命→損保ジャパンひまわり生命、と契約は引き継がれ保障は途切れませんでした。外資から国内大手損保に替わったのですからまあ安心な方でしたが、それでも契約者としてはたまらない不安を感じました。

多くの契約者が不安な思いをしないで済むように、アリコジャパン・AIGエジソン生命・AIGスター生命の皆さんには頑張っていただきたいものです。



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