トピックス版2012.10.25. 




欧米生保では日本で稼ぐ・価格コム保険・ショップと保険会社



バードレポート・トピックス版2012.10.25.
  • 欧米生保では日本が稼ぎ頭
  • 価格コムの生命保険ビジネ
  • 保険販売の乗合代理店と販売手数料

  • ライフネット生命の販売手数料開示

欧米生保では日本が稼ぎ頭


米国プルデンシャルの全営業利益に占める日本事業からの利益の割合は46.5%、米国メットライフ(アリコ)は21.9%、仏アクサは19.9%、米国アメリカンファミリーに至っては83.2%。日本で儲けます。

日本の保険事業は高い利益率が確保でき、欧米の保険大手は日本市場を重視します。外資系生保のシェアは2012年3月期に19.2%まで高まっています。

金融庁も外資生保の監視を強化します。ING生命やアリアンツ生命、ハートフォード生命と金融危機により日本で保険を売りっぱなしにして本国に逃げ帰る会社が続出しましたから。(日経2012.9.11.)

価格コムの生命保険ビジネス


価格コムといえばネットビジネスです。しかし生命保険分野での価格コムは保険無料相談をキーに顧客をネット集客し、カカクコム・インシュアランスの営業マンがその顧客を全国に追客し、無料相談と公正な立場でのアドバイスを売りに保険の対面販売を行います。無料保険相談は月1900件にも上ります。

(保険毎日新聞2012.10.11.)

生命保険はコンサルが必要な商品とされるので、人件費をカバーできるような厚い販売手数料が設定されています。利幅の大きな商品なのです。

保険ショップと保険会社の力関係


販売力が強大になったのがショッピングセンター等に出店を続ける保険ショップという業態です。

銀行窓販専門の保険会社だったT&Dファイナンシャル生命(T:太陽生命・D:大同生命のグループ会社)は、代理店ビジネス専門の保険会社に転じます。 

銀行への一時払い保険商品提供が主軸でしたが、保険ショップの販売シェアの高さに注目して戦略を転じ、保険ショップ向けの商品を開発します。

第一生命は全国の支社窓口を「第一生命ほけんショップ」との名称にします。保険ショップと称することで顧客を引き入れるのでしょう。いわゆる通常の保険ショップは複数保険会社の商品を比較して選べることが魅力です。しかし保険会社のほけんショップでは基本的にその会社の保険商品だけです。顧客は普通の保険ショップと勘違いしないでしょうか。

保険会社が保険ショップににじり寄ります。力関係が変わります。(保険情報2012.10.5,9.28.)

保険販売の乗合代理店と販売手数料


金融自由化前の保険代理店は一社専属でした。所属する保険会社の商品しか販売できませんでした。しかし今では複数保険会社商品を扱う乗合代理店が多くなり、保険ショップ業態もこの乗合代理店です。

複数保険会社の商品を組み合わせた、公正中立な立場での「ベストプラン」が提供でき、また顧客も容易に比較検討決断ができるので満足度が高く、成約率も高くなり、契約後の解約率も低くなります。

ただ顧客のための「ベストプラン」ではなく、保険代理店のための「ベストプラン」になってしまうおそれもあります。顧客のためにベストな保険を勧めるのか、販売手数料が多いことをもって代理店営業マン自身のためにベストな保険を勧めるのか。

9月27日金融庁で、金融審議会「保険商品・サービスの提供等のあり方に関するワーキンググループ」でこの乗合代理店について議論されました。

会議資料には「消費者が多様な保険商品の中から商品を選択するに当たって、付加保険料の水準や代理店が保険会社から受け取る手数料の水準は有用な情報であるので、これらの情報の開示を検討するべきとの意見があった」「法令上、保険会社の代理人である乗合代理店が顧客に対し、『公正・中立な立場』で活動している旨を説明することについてどう考えるか。」と問題提起されています。

公正中立と本気でいうなら、保険会社から受け取る販売手数料を顧客に開示してもいいじゃないの、との意見があるのです。(会議資料2012.9.27.)

ライフネット生命の販売手数料開示


ネットで安価な保険提供するライフネット生命は、保険代理店へ支払う販売手数料を全面開示しました。

手数料は月額保険料の7.5%が最長60ケ月続き、総額で保険料4.5ケ月分に相当。保険料月額10,000円なら45,000円です。(新日本保険新聞2012.10.22.)

手数料がこんなに少額ではこの保険は扱えない、と言う保険代理店や保険ショップも多いでしょう。それでも「ベストプラン」には必要と言われそうです。保険業界内での様々なせめぎあいが続きます。




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